マイペンランちゃん

スクンビットカラオケガール１から今日もメールが来る。


映画の約束に遅刻した彼女に、放置という罰を与えた。


放置プレイを初めて約１ヶ月が経とうとしているけど、未だに毎日メールか電話が来る。


時々メールは返すけど、電話には出た事がない。


彼女からのメールは、毎回もれなく自分撮り写真が付いて来る。


何度写真見せられても、全く興味無いんですけど・・・。


そんな添付写真は毎回無視。


彼女からの『寂しい。』『逢いたい。』『お腹空いた。』メールも無視。


そんなプチガリクソン以来のダイヤのハートを持つ彼女から一昨日届いたメール内容は、


『愛してる。』


僕はタイ人が一層分からなくなって来ました・・・。



では、つづきです。



今日も昨日と同じように昼過ぎに目が覚める。


デジャブかな・・・。


昨日も起きたら隣に誰も居なかったけど・・・。


あっ、そっか。ここはパタヤ。


パタヤのコは僕が寝る時には帰るんだ。



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と昨日誰も連れ出さなかった事を後悔しながら、ムー先輩にコール。


『飯行こか。』


ご飯に行き、今日も男二人でプラプラ。


『ムーさん、僕たちってイケテナイですね。』


『せやな。』


フライングソンクラン部隊から今日も攻撃を受け、激怒するムー先輩。


『まぁまぁ、ソンクランですから。』


そのままマッサージに入って、ムーさんはいつものようにフットマッサー。


『体触られるんくすぐったいねん。』


僕はタイマッサージ。


パタヤのマッサージ屋のコって、バンコクに比べて若い気がする。


意外といけなくもないガール達がマッサージしていくれる。


もちろんここはエロマッサージではなく、真面目なマッサージ。


３Fに案内されて、マッサージを受けているのは僕と他に３人くらい。


タイスタイルに着替えてマッサージが始まる。


『大きくなっても良いからね。』


『えっ！？』


このガールは僕の心が読めるのか。


こいつも何処かで修行して来たのか・・・。



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けど、マッサージのときは純粋にマッサージを堪能したいので、無駄なオシャベリはしたくない。


寝てはいないけど、寝たフリして目を閉じている。


時折、『気持ち良い？』


と聞いて来るガール。


『うん。気持ち良いよ。』


『大っきくなっても良いからね。』


やっぱり。


パタヤのガールは相手の心が読めるんだ！


が、残念なことに大っきくなる事もなく、普通にマッサージは終わった。



マッサージが終わり、タイスタイルから私服に着替える時、カーテンで遮られている僕の部屋からガールは出て行こうとしない。


『ちょっ、ちょっと、これから着替えるから出てもらった方が良いと思うのですが。』


『いいじゃん。いいじゃん。ちょっとだけ見せてよ。』


そうか！


パタヤのマッサージは終わっても出て行かないんだ。


布団の上に座っているガール。


この状況、どうしたら良いのでしょうか・・・。


ガールも空気を察したのか、部屋から出て行った。


別に見られても構わないけど、あんなに堂々と居座られても・・・。


ガールも居なくなった事だし、私服に着替えようと服を脱いだ瞬間、カーテン全開。


カーテンの向こうにはガールが４人。


みんな僕を見ている。


見せ物状態・・・。


『ごめんね。みんなアナタの裸見たいっていうから。』


見られても何も困らないけど、全く自分には意味が分からんです。


あー！そっか。


ここはパタヤ。


マッサージにはこういうサービスがあるんだ。


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ガール達がキャーキャー言う中、僕とガールは１Fに降りて、支払い。


『ねぇ、今日は何処に行くの？』


『まだ分からない。』


『もし時間あったら２時に来てよ。』


『ワタシ２時に仕事終わるから、その後どう？』


『分かった。もし２時くらいに何もなかったら来てみるよ。』


『ホントに！！待ってるからね。』


とノリで約束。


キャッシャーが『２００バーツです。』というと、


『ワタシの彼氏からお金取る気なの？』


なるほど。


パタヤはマッサージしてくれたコが彼女になるんですね！


きっちり２００バーツ払って店をでた。



『ムーさん、マッサージどうでした？』


『オレ、結構パタヤのマッサージ好きかもしらん。』


『そうですね。若いコも多い気がしますし、見せ物にされますし。』


『そう？それはあんまり分からへんけど。』



僕とムーさんはお互い違う意味でパタヤのマッサージが気に入った。


『さっきのコが暇なら２時に来いって言っていたので、全力で探してホントに無理なら自分来てみるっす。』


『それええかもしれんな。』



初日のペイバーよりもタイマッサージに満足した僕達は、最終日の今日、延泊掛けて夜のパタヤに出かけた。




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つづく


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