マイペンランちゃん

ドアを開けて恐る恐る部屋の中へ。。。
リビングにカエルの姿は無い。。。
もしかしたらカエルは家に帰ったかも。。。

そして、寝室をチェックする。。。。
ベッドが盛り上がっているもを確認。

カエルさん就寝されてます。
最後に電話が鳴ってから３分後に掛け直したから、多分カエルは起きていたはず。
寝たふりしてるな・・・。。

寝た振りと分かっていながらも起こさないように静かにカエルの顔を覗き込む。。


！！？？？

突然カエルが飛びかかって来る！！！
うわぁーーー！！？

不意打ちを食らったランさん。。
ベッドに倒れ込む。。

ヤベー！！！　　殺される！！！

殺されてたまるか！！！
ランさんは立ち上がり、カエルの両腕を押さえ込む。
泣きじゃくるカエル。

帰るの遅い！！　　女一緒か！！？？

カエル居るのに一緒に帰れる訳が無い。。。。
多分この人アホです。

『女一緒ないよ！』

ドアの方まで女が居ないか走って見に行くカエルさん。

何で女一緒ないか！！？

だから・・・言うのを止めた。

『カエルちゃん居るから、女要らないでしょ！』
ちょっと意味は違うけど嘘は言ってない。

カエルは少し嬉しそうな顔になる。
単純な人ですね。。。

ベッドを見ると、カエルのスケジュール帳がある。
カエルは慌てて隠そうとする。

『見せて！見られたら困るの？？』
カエルは恥ずかしそうにスケジュール帳を見せて来る。

スケジュール帳の表紙は表紙イッパイのサイズでラン様の写真。。。
もしかして本当に愛されているのかもしれない。。。

カエルは表紙のラン様の写真を指差しながら、
『この人はスゴく優しくて、スゴくかっこいい人で、カエルはスゴく愛している。』
と僕に説明してくれる。。。

『でも・・・この人は・・・』僕を指差しながら『バタフライ』

パンチ１発いただきました。

次にスケジュール帳の中を見せて来る。
書いてあったのは、カエルの学校の予定と１ヶ月間くらいカエルが僕に送って来たSMSの文章。毎日最低１通、多い時は３通から４通くるのでスケジュール帳はSMSの文章で埋め付くされていた。

カエルさんは本気なのかも・・・・

嬉しいけど、一層怖くなって来た気がした。。。

つづく





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