マイペンランちゃん

それで、向かったタニヤ。



『タニヤに来る事はあんまりないですけど、１ヶ月あいたところで久々感はゼロですね。』


『せやな。』



タニヤに来たものの、全くと言って良い程入りたい店もなく、呼び込みに声を掛けられる事も無く・・・逆に言うとドコにでも入れるんですけどね。



『3軒以内に決めましょう。』


『せやな。グダグダしてもしゃあないしな。』


『ただ、その3軒も決めにイキますか、それともマジ選びしますか？？』


『決めにイコカ。』



入りたい店も、気に入ったコもいないので、決めようと思えばドコでも決められる。


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『どうせ連れて帰ること無いですしね。』


『けど、何があるか分からんから、部屋は一応掃除して来たけどな。』


と、可愛いムーさん。



で、最初に入った店はプレイガール。


『大箱行けば選べるっしょ。』


安易な気持ちで入って、安易な気持ちで選んで、今日も無駄な一時間を過ごす。


『ムーさん、お腹いっぱいです。』


『せやな。もう一軒って気持ちにはならへんな。』



オッサン二人がブツブツ文句言いながら家路に。



『ちょっと腹減らへん？』


『食べようと思えば食べれますけど。』


『ちょっと行ってみたい店があんねん。』



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ムー先輩に連れられてタニヤの中お店に。



分かりにくい階段から２階に上がり、看板メニューを注文。



『ムーさん、地味にというか、結構高いですね。』


『せやな。』


『てか、何なんですか！ここの店員の態度！マジ生意気ですね！』


『せやな。これはないな。』


『生意気ですし、あのいかにも最近バイトで入りましたっぽいオッサンも何なんですか！』


『せやな。こんなんで商売したらアカンやろ。』



オッサン二人は更にブツブツ文句を言いながら・・・。



『飯来るまでどんだけ待たせんねん。』



やっと出て来た物を食べると・・・。



『あのですね、ムー先輩。これって熱いのをいただくのが美味しいンですよね？』


『アカンな。これはアカンわ。』


ヌルい飯を食わされて、更にブツブツ文句言いながら、日本人のオッサン二人とタイ人スタッフ数名に向かって、聞こえないくらい小さな声で、



『二度と来ねーよ。』


と言って店を出た。


『多分潰れるの時間の問題ですね。』


色んな意味で不完全燃焼で帰った・・・。



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つづく


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