マイペンランちゃん

『ランは何かアニメのキャラクターみたいやな。』


『どういう意味ですか？？』


『いやいや、悪い意味ちゃうで。』


結局意味の分からないままデスコへ向かう。


『前はもっと歩いてても腕掴まれたり、声掛けられたりしたんですが、最近全くないです。』


『そんなもんしゃーないよ。』


『そうですよね。もう歳ですしね。』


『歳とかちゃうで。ランから話しかけて来るなってオーラバリバリ出てるし、目も全然ギラギラしてないよ。』


『えー、そんなこと分かるんですか！！』


『んなもん、オレが分かるのにプロ共が分からん訳ないやろ。』



ランさん頑張れ！！！
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ちょっとだけパンチさんに慰められて、デスコ到着。



『あのな、デスコのレセプションのコと半同棲してるんや。』


そう言えば、前に聞いたような気がする。


けど、パンチさんはパンチドランカーだけに話半分で聞いていた。



『あんまり可愛くないけどな。』


ちょっとだけ保険掛けるんですね！



レセプションから入場。



『ラン、あのコ可愛いやろ。オレの彼女の友達なんやけど上手い事席に呼んでや。』



いえいえいえいえ、そんなに可愛くないでしょうよ。



席に案内されてしばらくすると一人の黒服ガールがやって来る。


『コイツや。』


『何か怒っているように見えるのですが、喧嘩でもしたんですか？？』


『喧嘩じゃないけど、多分もう終わりや。』


パンチさんの話によると、時々部屋に来るけど、朝方帰るらしい。。。


『２週間以上ヤラてくれんし。もう終わりや。』


パ、パ、パ、パンチさん、それって・・・。



『にしてもアイツ、今日は何か可愛くないわ。』


『そんな事ないですよ。』


こういうしかない。



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可愛くない黒服ガール達にテキーラを奢りまくっているパンチさんはとても楽しそう。


『ちょっと、踊ってくるわ。』


そう言い残すと一人お立ち台に上がり、踊り始める。


『みんなが踊り教えてくれ言うてくるんよ。』


てか、オメー教える程上手くねーよ。


が、ステージで踊るパンチさんはとても楽しそう。



そんなパンチさんは放置して、暇な僕は一人で飲む敷かない。


廻りをキョロキョロしていると確かにみんなが言うようにアカラサマに目を合わせて来るコは居る。


多分、その分こっちも見てるんですけどね！


トイレに行こうと歩いていると、確かに通らさないようにして来るコも居る。


けど、漢の中の漢の僕はそんなのガン無視ですよ。


だって、可愛くないもん。



昔R君が言っていた。


どうせ行くんやったら可愛い子にイケ。ブス行っても意味無いで。




自分の席の近くにはどう見てもブス共しかいない。


仕方ないので、店内を可愛い子を探して歩く。


探して歩いても、誰が可愛いのか全く分からん。


タイ人に飽きたのか、夜遊びに行っても、昼遊びに行っても、前程の感情が無い。。。



多分店内を３週くらいしたところで僕は腕を捕まれる。


『あなたはあっち。』


一人で暇そうに飲んでいるパンチの元へ、半分迷子になっていた僕を黒服ガールが連れて行く。


『ホンマ今日は何かごめんな。』


『えっ、何でですか？』


『全然かわいい子居らんわ。』



だからパンチさんの責任じゃないですよ。



結果的に男二人でいたところで楽しい訳も無く、僕達は店を出る。


店を出る時も酔ったガールに腕を掴まれてみたけど、


ブスに用はねぇよ。


腕を振り払い、漢らしく店を出た。


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『今日はありがとうございました。』


『なんかごめんな。可愛い子居なくて。』


だからパンチさんに責任はないです。


『いいえ、そんなことないです。ありがとうございました。』



パンチさんと別れて、フラフラと久々にテーメーに行ってみた。


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つづく


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