マイペンランちゃん

では、つづきです。



妹と平行線のまま時間だけが過ぎて行った。



バンセン旅行から戻って来た妹。



この時の僕にはメンドクサいという最悪な感情しかなかった。



『で、どうするの？』


『ワタシの気持ちは変わらない。』


『残念だけど僕の気持ちも変わらない。』


『まだ検査にも行ってないしまだ分からないけど、病院行くんならお金渡すから。』


『要らない。』


『要らないってことは病院に行かないってこと？』


『病院には行くよ。』


終わりのない会話をして、朝僕は仕事へ出掛ける。


机に３０００バーツ置いて出掛けた。



診察代とかよく分からんし・・・。



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仕事が終わり部屋に帰ると３０００バーツと妹の姿はなかった・・・。


それから２、３日して、流石に気になって電話してみたけど、妹の携帯に繋がる事はなく・・・。


それから更に何日かして、妹から着信がある。



『何回か電話したけど、何で電話切ってるの？』


『電話壊れたから・・・。』



バレバレのウソ言いやがって！



『そうなんだ。で、病院には行ったの？』


『まだ行ってない・・・。』


『ワタシこの１週間ずっと考えたけど、やっぱりランと一緒に居たい。』


こっちはそうでもねーよ。


『そうなんだ。』


『ねぇ、ランの部屋に戻っても良い？』



『僕は出て行けとか一言も言ってない。勝手にお前が出て行った。もし戻って来るんなら勝手に戻ってくれば。心配して何度も電話したけど繋がらない。で、携帯が壊れてた？？壊れる訳ねーじゃん。』



『ごめん。だから戻っても良い？』



『何度も言わせんな。お前が勝手に出て行った。戻るんなら勝手に戻れば。こういう大事な話を電話で済ますとかオレには意味分かんない。』



正直なところ、全く戻って来て欲しくない。


けど、妹が電話に出なかった気持ちも分かる気がする・・・。




『じゃあ、また電話する。』



と言って電話を切ったけど、全く電話する気はなかった。



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それから毎日妹から電話はあったけど、僕は電話には出なかった。



電話で話しても何も進展しないことは分かってるし・・・。



妹は僕の部屋の鍵を持っているので来ようと思えばいつでも来れる。



けど、僕は知っている・・・妹の性格を。



妹はかなりの小心者で、部屋の鍵を持っていようが僕がこんな言い方をしたら来れない事を。



僕の予想通り妹が部屋に再び来る事はなかった。



時々、妹から、ローサから、妹の母親から？ もの凄くブスでババアに見えるけど本当は僕より若い妹の従姉妹から、着信があるけど、そんな着信に出る訳はなく・・・。



ハッキリ言うと・・・・・放置ですよ！



放置プレーしてかれこれ３ヶ月弱。



妹が中絶したのかどうか僕は知らない。



もし、中絶してなければ・・・。





元々薄かった妹への感情は更に薄くなり・・・。


勝手に持って行かれたipod touch だけが心残りになっている・・・。


自分で自分にヒキながら、何事もなかったように今日もガールを部屋に連れ込む。。。


ごめんなさい。



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つづく


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