マイペンランちゃん

痛い視線を浴びながら、ランさんは何とかカーテンまでたどり着く。

店内の踊っていないレディー達は皆、入り口に集まっていて、この一部始終を見届けている。

『アンタ！！どういう事なの！！』

『アンタ！！フザケテンノ！！』

ナナコグループから攻められるランさん。

攻められる意味が分からないけど・・・。

だって・・・、誰連れて行こうが、ランさんの自由！！グチャグチャ言ってんじゃねぇよ！
とは言えないランさん。

『ごめんなさい。ナナコが今日居るの知らなかったから・・・。』

『ランはどうしたいの！？　あの子達と行きたいの！？　ナナコと行きたいの！？』

ナナコの友達からまた攻められるランさん。。。

俺はよ、今日も３Pしてぇんだよ！

とは言えず、

『ナナコさんと一緒に逝きたいです。』

その答えにナナコの友達はウンウンと頷く。

ナナコ本人は未だ一言も口を開いていない。
ただランさんを睨みつけているだけ・・・。

怖いです。。。

どうして良いか分からないランさんは、今日二度目の、

ランさんワロタ！！

『何がオカシイの！？』
ナナコが口を開く。

『いいえ、何もオカシクないです。。。』

『何で！？何であの娘達なの！？　昨日ランは来ないって言ったじゃない！！何で来たの！？全部プンプイから聞いた！ランはワタシに逢いたくなかったの！？』

ナナコさんかなり御立腹です。

『だから、誰を連れて行こうが、ラン様の自由じゃねぇか！』

とはもちろん言えずに、

『今日は、夕方から、もの凄く雨が降ってまして・・・』

『そんな事しってるわよ！！』

『雨がイッパイ降る時は、ナナコさんはいつも御出勤なされないので・・・今日も御休みかと・・・』

『昨日電話で、明日は雨降っても絶対に行くから！って約束したじゃない！！』

アレッ！？約束しましたっけ？？

あっ！！確か昨日ナナコが電話で、『明日は可愛くして行くから・・・』って言ってた気がするけど・・・約束したっけ・・・。。。

『ワタシとの約束は忘れるの！？？？』

『いいえ、忘れていません・・・。』

ヒタスラ謝るランさん。。。
何で謝っているのか分からないけど、謝って丸く収まるなら・・・。

大人な？ランさん。

『あの～、一つ御聞きしたいのですが、ナナコさんはこんな僕と一緒に行きたいですか？？』

『UP TO YOU！！』

ナナコの声が店中に響き渡る。


『僕と一緒に行って下さい。』
その言葉しかランさんは言えなかった。。。

つづく


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