マイペンランちゃん

ホテルに戻ると

『遅い！！　お腹空いた！！！』

とポテトチップを食べているカエルちゃんが出迎えてくれる。

『ラン！今からお店行くよ！！』

そう言うとカエルは僕のTシャツを着て、僕の手を取って店へと。。。

昨日も来たから、ランさんも友達イッパイ。

カエルの友達はランさんの友達状態。

と言っても、皆コーラとか、テキーラと言って来る訳でもなく、店の外でカエルの友達５人を囲ってランさん食事タイム。

皆が色んな物を買って来てくれる。。。

良いレディー達。

焼き鳥に、ソムタム。カーオニアに練乳をぶっかけた（名前忘れました）マンゴー添えの御飯とか・・・。いっぱい買って来る。

カエルも更にいっぱい友達を呼んで来て、みんなに『一緒に食べよう。』と誘っている。
ちょっと姉貴肌っぽいカエルをこの時初めて見た。。。

そんな和気藹々な中、カエルは持って来た。
一番僕の興味の無い物を・・・


虫！

中でも一番意味が分からない


タガメ

マジで信じられない。。。
マジで食べたくない。。。

カエルは<『エッ！普通ですけど？？何か？？』みたいな顔をしてタガメをムシャムシャ食べる。

どうしても食べたくないランさんはカエルの友達にタガメを勧める。

でも、誰も食べない。。。

中には『嫌い。』というレディーも居た。

当然ランさんも食べる事は無かったけど、カエルは３匹ペロリと完食。

本当にカエルみたいな人である。。。

時計も２時を回り、店は閉店。ネオンも消える中、ランさんの食事会は終わらない。
みんな良い子。
でも、これで完全にランさんの顔は覚えられた・・・。

カエル包囲網は完成したのだ。この先、この店にはしばらくカエル無しでは近づく事は出来ない。

カエルに紹介されたほとんどのレディー達は皆、カエルに頼まれて、ランさんに電話したと言っている。
知らない番号からの着信は、今ここで一緒に御飯しているレディー達の番号だったのだ。

帰国が迫るランさんはみんなに『ありがとう。』を言うと、皆からKISSを貰い、カエルちゃんから怒られながらホテルに戻る。

これがほんとの<IITOMODACHIなのかもしれない・・・

つづく


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