マイペンランちゃん

ディスコを出てホテルへ向かう。

と思っていた・・・。

が、見覚え無い場所で、警備員の誘導で車は留められる。

ここは何処？？

僕以外の６人は何処なのか理解しているらしく、キャッキャッ言いながら店に入って行く。

入ったお店はコヨーテバー。

僕は初めて来たけど、コンケンということもあってか、僕の想像とは違っていた。

ゴーゴーバーと同じ感じ。

踊っているレディーは確かにスタイルも良いし、小奇麗だけど、ビックルする程ではなく・・・。

その上、エル、ブスなオカマ×２、妊婦とその旦那、可愛いレディー同半。

楽しい訳が無い・・・。

僕の横でファランがオッパーイに顔を埋めていた・・・。

楽しそう・・・。


ランさん頑張れ！！！
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入店して３０分もしないうちに、

『ラン。ホテルに戻りたい。』

エルもかなり疲れている。

ランさんも帰りたい。

ので、『エルが帰りたいって言うので、そろそろ帰ります。』

エルを言い訳にチェックする。



ホテルまで送ってもらい、僕たちは無事にホテルに戻って来た。

が、ここから僕とエルの戦いは始まる・・・。

ちょっと小走りの僕とエル・・・。

小走りからダッシュに変わる僕とエル・・・。

『ラン！！ワタシが先よ！！』

『いやいやエルさん！！そうはいきませんよ！！！』

エルは部屋の鍵を握りしめて更にダッシュ。

『エルも行ってなかったの？？』

『あんな所で出来る訳ないでしょ！？』

エルさんはあそこで生まれて、あそこで育ったんですよね！？

そうです・・・。

僕もエルも田舎でウ◯コに行ってなかったのです・・・。

『じゃあ一緒にしようよ！！』

じゃねぇわ！！

エルは部屋に入ると同時にトイレに更にダッシュで駆け込む。

自分が終わると、ドアを開けてシャワーを浴びながら、

『ラン。早くヤリナよ！！』

横でシャワー浴びられて、出来る訳ないし・・・。

『ごめんエル。流石にエルに見られながらウ◯コは出来んです！』

エルと交代で、やっと僕の番。


ランさん頑張れ！！！
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ウ◯コしながら、昨日の事や今日の事、色んな事を思い出していた。

心の中では『帰りたい！』とかいっぱい文句も言ったけど、色々な経験も出来たし、今思うと、全部楽しかった・・・。

やっぱり来てみて良かったのかも・・・。



シャワーも終わって、部屋に入ると、エルは寝ている。

ツインルームで、シングルのベッドが２つある。

前にエルが、『狭いベッドでは寝れない。』と言っていたのを思い出して、僕はエルが寝ているベッドには入らなかった。

僕がもう一つのベッドの布団を捲ろうとした瞬間に、

『何でそっちで寝るの！？』

寝たフリだったんですね！

『エルは狭いベッドで寝れないって言ってたから・・・。』

『早くコッチに来て！！』

『はい・・・。』

『後でオカマも帰って来るから。』

えっ！！　あのオカマ野郎また戻って来るんですか！！

エルの隣に入ると、やはり・・・。

今日で３泊目。

ランさん未だにノーフィニッシュ！！

本気で不安に成って来たけど、不安よりも眠さが勝利した。


眠りにつきながら、田舎に行くよりも、ランさんが逝く方が大切な事に気がついたのは言うまでもない・・・。


ランさん頑張れ！！！
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つづく


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