マイペンランちゃん

つづきです。


ランさんの考えるあの人・・・・・。

そうあの人・・・・・。


カエル！！


『エル！オンナの名前は何？』

もう一度聞いてみる。


『カエルって言ってたよ。』


Wow！！


やっぱり・・・。


てか、エルさんはホテルの場所言いましたよね！！


『エルはホテルの場所言ったよね！？』

『うん。言ったよ。』

『エル！！ヤバいよ！！！』

『何がヤバいの！！？来る訳ないし・・・。』


甘いよエル！　絶対に来るよ！！


ランさん頑張れ！！！
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『カエルは来るよ！絶対来るよ！！』

『来ても良いよ。ワタシは全然恐くない。』

『エル、カエルはエルが思っている以上にはんぱねぇよ！！だから本当に危ないよ！！』

『大丈夫！カエルとボクシングしたい。』


エルは大丈夫かもしれないけど、僕は大丈夫じゃないです！！

注文した料理に殆ど手を付ける事なくチェックする。


何だか食べるテンションじゃなくなった。


御飯も終わって、時刻は３時・・・。

もう行く所は無い・・・。

ホテルに戻るしかない・・・。

帰りたくないランさんとは裏腹に、エルは『カエル来てないかな！！』とちょっとテンション上がっている・・・。


タクシーの中、今度はカエルからカエルの番号で着信がある。

ランさんは正々堂々と電話に出た。


『ランなの？？』

『うん。そうだよ。』

『ランは結婚してるって本当なの！？』

『うん。本当。子供も居るよ。』

エルに乗ってみた。

ランさんはこの前カエルに『結婚していて子供も居る』ってウソ言ったから、エルが言ったウソとランさんのウソがリアルになっているみたい。


『ごめんね。カエルちゃん。』

電話は切れた。


ちょっと安心するランさん。

エルもローサ、カエル、知らないプイちゃん、をランさんがエルの目の前でぶった切っていくので満足気・・・・・。


ランさん頑張れ！！！
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タクシーはソイ１６を曲がりホテルの前へ・・・。



甘かった・・・。

甘く見ていた・・・。




ソイ１６を曲がった瞬間、警戒を怠らなかったランさんの視界に一人のレディーが飛び込んで来た。


心の何処かで準備は出来ていた。

心の中でイメトレは出来ていた。

イメトレ通り、ランさんはホテルをスルーする。



『ちょっと買い物したいからスーパー行くね。』

エルに告げて、タクシーをホテルの前では止めない。


が、ホテルを通過する時、エルはタクシーの外の１点をずっと見ている・・・。

その方向をチラッと見ると、カエルと目が・・・。


ヤベー！！！気付かれた！！！


スーパーの前でタクシーを降りる僕とエル。。。


こうなったら成るように成るしか無い！！


ランさんは慌てず、いつも通りな感じでタクシーにお金を払い、冷静にいつも通りな感じでタクシーを降りる。



来るなら来い！！　ランさんは逃げも隠れもしない！！

（じゃなくて、出来ない・・・。）


ランさん頑張れ！！！
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つづく

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