マイペンランちゃん

僕とエル、ブスなオカマを乗せたタクシーはスワンナプームに向かう。

空港が見えて来た頃、ランさんは気がついた！！

『エル、ごめんなさい！！！　ランさんは大変な失敗をしてしまったよ！！』

『どうしたの？？』


パスポート忘れた！！！


ランさん頑張れ！！！
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固まるエルとブスなオカマ・・・。

『多分大丈夫。空港で聞いてみるから。』

絶対大丈夫じゃない！！！

『うん。ランさんは考えてみたけど、絶対に大丈夫じゃないよ。絶対にパスポート無いと行けないよ！！』


そんなランさんの意見は勿論無視されて、空港に降りる。


空港の入り口で職員に聞いているエル。

勿論答えはNO！


『エルごめんね。もしあれなら、ブスなオカマと二人で行っておいでよ。』

『バカ！！！ランが行かないと意味ないでしょ！！』

僕はあんまり田舎とは関係ないと思うのですが・・・。

『本当はランは行きたくなかったんでしょ！！』

『違うよ！！エルと一緒に行きたかったよ！！』

『じゃあ取りに帰るよ！！』


てことでアパートにUターン。


『急いで取って来るからここで御飯でも食べて待っててよ。』

ブスなオカマにランさんが言うと、

『一緒に行く。』


ので、結局また３人でエルのアパートに戻る。


『ごめんね。全然パスポートの事忘れてた。』

『グッドメモリー！！』

エルは怒っている様子は無く、笑顔で終始ギンサンを触っている。

『ラン、ヤリタイよ！！』



ランさん頑張れ！！！
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そんなイチャイチャもあってか、ブスなオカマは不機嫌。

ごめんねオカマちゃん。今回は本当に僕が悪いから・・・。

アパートに戻って、急いでパスポートを取って・・・、デジカメも忘れてた！！

デジカメも持って・・・。


『ラン、そんなに急がなくていいから。』

『いやいや、ブスなオカマが下でタクシーで待ってるし、怒ってるし急いだ方が良いよ！！』

『大丈夫。大丈夫。』


今にもエルが襲って来そうなのをランさんは何とか回避。


急いだフリしてタクシーに戻る。

『グッドメモリー』と終始御機嫌でギンサンを触っているエル・・・。


何とか空港に戻って、チケットを買いに行こうとするとさっきの職員が来る。

『おお！取って来たか！！』

『はい。』

『オメーは日本人か？？』

『はい。日本人です。』

『オメーカッコイイな！！！！』


ランさんは知っている・・・。

ランさんは男受けする事を・・・。


褒められるランさんを見てエルは嬉しそう。

エルは職員から色々質問されている。

『オメー達は美男美女だけど、何処で出会ったんだ！？』

『ディスコでナンパされた。』エルは完全にウソを話している。


気分良くなったエルとランさんは職員の男に肩を組まれてチケット売り場へ。


『すいません。チケットないです・・・。』

『えっ？？』

『あるにはあるのですが、夕方６時の便しか空いてません。』


現在の時刻は１２時。


『エル、明日にしようよ。時間勿体ないし。』

『絶対に今日が良い！！』

『それかプーケットは？？』

『絶対に田舎行く！！』


ランさんの意見は勿論通る事はなく・・・。

エルさんは夕方の便のチケットを購入。


『夕方までどうするの？？』

『ホテル用意してくれるから、そこで寝て待ってる。』


職員に連れられて、空港の外に出ると、ハイヤーが御出迎え。

ハイヤーに乗り込んで、３人はホテルに向かう。


『グッドメモリーna。』


不機嫌なブスなオカマとは対象的にエルは終始御機嫌。

御機嫌ついでにずっとギンサンを触っている。


ずっと笑顔のエルを見ていると、本当に嬉しそうで、こっちまで嬉しくなって来る・・・。


３人でホテルにチェックイン。


今考えると、ホテルにお金とか払ってないけど、サービスだったのかな・・・。



ランさん頑張れ！！！
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つづく


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