マイペンランちゃん

半端ねえつづきです。


携帯を握りしめたままピクリとも動かないピンキー。

『おい、大丈夫か！？』

体を揺すってみる。

『ゔゔゔゔ。痛い、痛いよ～。』

微かにピンキーが口を開く。

『大丈夫？？何処が痛いの？』

『肩と顔、足も・・・』

見てみると、顔にも肩にもアザが出来ている。よほどのボクシングだったのか・・・。

足を見ると、赤く腫れている。

うん！？

ランさんは目を疑った。
赤く腫れている足は・・・・間違いない・・・・・。。。

蚊に刺されているだけだ。

『足、かゆいよ～！』

見るからにかゆそうだ。

足をボリボリカキながら、痛みで涙をボロボロ流しながらピンキーは話始める。

どうやら、店のレディーと閉店後に酔っぱらって喧嘩したみたいで、喧嘩相手も、店の友達も、もう帰ったみたいで、ピンキーは一人取り残されたのだ。

ピンキーはまだ酒が残っているみたいで、時折

『オェー！オェー！』

の繰り返し。

カバンも何処かに無くしたみたいで、

『何も無い。お金もない。友達も無い！！！』
と叫んでいる。

とにかくここに居ても仕方が無い。
蚊に刺されるだけだ。

カウンターの下にぶっ倒れているピンキーを抱き起こす。。。。。

エッ！！　エェ～～！！？


こんな事があっても良いのだろうか！！？

つづく




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