マイペンランちゃん

既にホテルを出ていたR君は、ものの５分で現場に到着。

R君はニヤニヤしながらこの状況を見守っている。


カエルに胸ぐら掴まれている所を写真にでも撮ってくれるのかと思ったら、カメラをホテルに忘れて来たみたい・・・。

なんて悠長な事は言ってられない。



泣きじゃくるカエルは

カエル：『ランは本当は結婚してるの？？』

ラン：『？？？？』


カエルの意外な質問に一瞬戸惑ったけど・・・。


ラン：『うん。居るよ。日本に居る。　子供も２人居るよ。』

カエルの想像に乗ってみた。


カエル：『じゃあ何で指輪してないの！？』

ラン：『日本に忘れて来た。』


とっさに忘れたとか強引な言い訳をしてしまった。

けど、今のカエルにはこの答えで充分だったみたい。


ランさん頑張れ！！！
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カエルは肩をガクガク振るわせて・・・。



ラン：『ごめんね。カエルちゃん。僕は本当に悪い男なんだよ。ずっとキミを騙していた。』

カエル：『・・・・・。』


泣きすぎて何も言えないカエル。

何も言えないカエルがランさんの耳元で囁くように


『ラン、お願い。最後に抱きしめて・・・。』



どういう意味ですか？？


R君達の目の前でマジハズい！！



戸惑いながらも肩をガクガク振るわせるカエルをランさんはアソーク駅の陸橋の下で抱きしめる。


ランさん頑張れ！！！
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カエル：『ラン、本当にもうワタシはダメなの！？』

ラン：『ごめんね。』


カエルから離れようとするランさん。

離れないカエル。

カエルの囁きが聞こえなかったムーさん、R君は抱き合った僕たちを見て、『コイツ等アホちゃう！？』と思ってたらしい・・・。



なかなか離れないカエルから最後に、


恋人がダメなら、お兄ちゃんになって！！


兄妹関係の申し込みがあったけど、丁寧に御断りして、ランさんはその場から立ち去る。


カエルは道端に座り込み、タバコを吹かしながら大声で何か叫んでいる・・・。



アソーク駅の歩道橋で反対側に渡った僕たち。

僕たちを見失ったカエルはキョロキョロと探している様子・・・。

まだ何か叫んでいるけど・・・。


こうして、僕とカエルのゲームは終わった・・・・・かな・・・。


つづく

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