マイペンランちゃん

そんな嫌な空気の中、不機嫌なランさんの携帯が再び鳴り始める。

『ラン！！電話に出てちゃんと言ってよ！！』

無視して電話が鳴り止むのを待つランさん。

『次、電話が鳴ったら、ワタシが言うから。』

そんな事されたら余計にメンドクサイ。

ランさんは良い事を思いついた。

『分かったよ。今から電話して、ちゃんとナナコの事話するから。』

『本当に！？』

『うん。本当だよ。』



漢ランさんは電話する。



『ハロー。ランだけど・・・。今一番大切な娘と一緒に居るからもう電話して来ないで！』


ランさんの横で静かに見守るナナコ。


『彼女はスゴく可愛くて、スゴく優しい女の子だから、僕は今彼女に夢中だよ。だから、もうアナタに逢う事は出来ないから・・・。』


一方的に話して、一方的に電話を切った。


『OHHHH！ヤレバ出来るじゃん！！』
感動するナナコ。


でも、本当は・・・




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本当はムーさんに電話したランさん。


一方的に電話されて、一方的に電話を切られたムーさん。

一方的過ぎて、全く状況が理解出来なかったムーさん。

ムーさん、迷惑掛けてごめんなさい。


『ランはオンナイッパイだから、全員に電話して言ってよ！！』
調子に乗るナナコ。


『・・・・・・。』
無視して、バレないように携帯の電源を切るランさん。


御機嫌なナナコと不機嫌なランさんはホテルへと到着する。

つづく


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