マイペンランちゃん

約束の時間から３０分が経過しようとする頃、デビュー君に着信がある。



『ランさん、もう直ぐ着くみたいなので、先に店に入っていて下さいとのことです。』



僕とデビュー君、そしてデビュー君の彼女の３人でお店に。


『雨降って来たので、ヘルメット取って来ます。』


そう言い残してデビュー君はバイクの所へ。


残された僕とデビューガール。


話す事ねぇわ。


ランさん頑張れ！！！
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『日本語分かるの？』


『うん。少しだけ。』


『少しじゃなくて、かなり出来るよね。』


『うん。タニヤで仕事してるから。』


やっぱりレベル１なんですね！


『スゴいね。』


『スゴくないよ。けど、ワタシ、アナタの事見た事あるけど、会った事ある？？』


そう言われてガールの顔をもう一度見直すけど、全く記憶に無い顔。


『会った事ないよ。』


『何でワタシ見た事あるんだろう・・・。』


ここでデビュー君が戻って来て、もう一人、いや３人の待ち人も登場した。


『遅くなってゴメン。途中、雨降って来たから。』


『オメー、タイ人かよ。』


ランさん頑張れ！！！
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的確にツッコンで、カナチャンと合流。


『そのコがカナチャンの新しい彼氏なの？』


『はい。そうです。』


『どうも。初めまして。カナチャンのお友達のランです。』


『どうも初めまして。』


カナ彼と挨拶。


『てか、オメー、マジで男前だね。』


『そんなことないです。』


カナ彼は、僕の想像を超えるハンサムボーイだった。


男前というか、僕の好きな顔というか・・・兎に角男前。



『いやー、カナチャン、これは男前だね。』


『そうでしょ。』


で、カナ彼の紹介の後は、カナチャン一押しの金持ちガール。


『どうも。』


『どうも。』


『元気だった？』


『うん。元気だった。』


実はこの金ガール、僕は２年くらい前に一度会った事がある。


しかも、金ガールがカナチャンと知り合う前に・・・。



会ったのはその時の一度だけで、顔とか全く覚えてなく、もし道でスレ違っても気がつく事はない。


待ち人は皆集合完了。


６人で焼き肉屋へ入場。


デビュー君とデビューガール。


カナチャンとカナ彼。


なるほどですね。


僕と金ガールってことですね。



思った通りの座り席で、僕の隣には自然と金ガールが着席する。



ランさん頑張れ！！！
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アドレスransan@hotmail.co.jpまで


つづく


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